すずき食品研究所のしいたけ栽培キットは、ご自宅で簡単にしいたけを育てていただける、無農薬の菌床栽培キットです。栽培条件にもよりますが、菌床を培養袋から取り出してから1~2週間で、2〜3回の収穫をお楽しみいただけます。
趣味としておうち時間の楽しみに、子どもさんの食育にもおすすめです。きのこの成長や収穫を楽しんだあとは、おいしくお召し上がりください。
椎茸の栽培に最適な温度は10~20℃で、10月~5月の気候が適しています。直射日光の当たらない明るい室内等で、霧吹きで水分を補給しながら菌床を乾燥させない様にしていただくとよく育ちます。
準備するもの
- トレー容器(幅30cm×奥行20cm×高さ2〜3cm程度)1個
- 透明ポリ袋または透明レジ袋(幅30cm×奥行25cm×高さ30cm程度)1枚
- 割り箸2組
- 布(タオル生地の新品の雑巾などで代用できます)1枚
- ハサミ
- 霧吹き
菌床が届いたら
- 菌床の袋をハサミで切り、菌床を取り出します。
ご注意袋内に水が溜まっている場合がありますのでご注意ください。 - 取り出したら、全体を水で洗い流します。
ご注意菌床に付着している水分は、カビなどが着きやすいためです。
菌床のセッティング
- トレー容器に布(タオルなど)を敷き水で湿らせたあと、その上に菌床を置きます。
菌床上部の四方に割り箸を突き刺し、透明ポリ袋または透明レジ袋をかぶせます。
ご注意布を敷き水を入れて湿らすのは乾燥を防ぐためです。 - 菌床の置き場所は、玄関の隅やお風呂場など直射日光が当たらない場所で、室温が15~20℃程度が望ましいです。
しいたけを育てよう
- 菌床は乾燥させると芽が出にくいので、1日に2~3回、袋を外して霧吹きで水を与えます。(袋を取り外すことにより、新鮮な空気に入れ替わります)
約1週間〜10日でしいたけの芽が発生します。芽の数が多ければ少し間隔を空け全体で15個程度を残し間引いてください。芽を間引くとサイズが大きくなります。 - 収穫のタイミングは、しいたけの裏側の膜が切れるか切れないかの状態です。
豆知識
- しいたけの傘の色が薄い場合は、日光不足と考えられます。
- しいたけの軸が長い場合は酸素不足だと考えられます。
収穫が終了したら
1回目の収穫が終了したら、次回収穫準備を行うために菌床を2週間程度休ませます。(湿度が低い場所では、毎日霧吹きで散水してください。)
2回目以降の収穫にむけて
準備するもの
- バケツ(直径20cm×高さ20cm程度)1個
- おもし 3〜5kg程度(漬物石、またはバケツに水を入れるなどで代用可)1個
- 金串(バーベキュー用)または菜箸など
菌床を浸水させよう
菌床を2週間程度休ませたのち、菌床をバケツに入れておもしを乗せ、全体が沈むまで水を張って10時間程度浸水させます。浸水後はバケツから菌床を取り出し、2の「菌床のセッティング」を行います。
豆知識
菌床が水を吸いにくい場合は、バーベキュー用の金串や菜箸などで穴を数カ所開けると水の吸いが良くなります。
菌床は2回目以降は芽数が少なくなりますが、きれいな芽で形状の良いものができます。菌床は一般的に3回程度、収穫が楽しめます。
Q&A
- Q.
表面の白い部分はカビですか?
- A.
カビではありません。しいたけの菌糸が表面に広がっている状態です。歯ブラシ等で除去すれば問題ありません。また、収穫に影響はありません。
- Q.
青や緑色に変色しましたが、どうすればよいですか?
- A.
青カビと思われます。水道水をかけながら歯ブラシ等で落とした後、2〜3日天日に干しておけば死滅します。
- Q.
椎茸の芽が出ません。どうしたらいいですか?
- A.
- 菌床が乾燥していることが考えられます。その場合は水分を与えてください。
- 温度が30℃近くになっていませんか?その時は温度が低い所に置いてください。
- しいたけ菌が休眠していることがありますので、しゃもじ等で軽くたたいてみてください。